u1005のブログ

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広告とか性とかwebとか宗教に関して。先端と末端の間から。経済性と社会性の間から。

インターネットの本質

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愛が覚悟なのだとしたら、インターネットって何なのかしら?

IT業界も長くなってきたけれど、この質問にしっかり答えられる人間にあまり会ったことがない。

 

今日はそんなお話。

 

可能な限り短くまとめます。

 

 

 

一言で言うならば

情報流通の高速化。これに尽きる。

あらゆる情報の流通が高速化された。

 

高速化された結果?

情報に2つの変化が起こった。

①物質価値と情報価値の分離

②細分化と複雑化

 

一つずつ、なるべく短く書く。

 

①物質価値と情報価値の分離

これは巷でよく言われるとおり情報だけを切り出して流通させることができるようになった結果、前時代にはセットだった物質価値が切り離された。

 

代表的な例はニュースとCD。

 

どちらも情報価値がその価値の本質であったため、その媒介であった新聞や雑誌、CDそのものは売れなくなった。

 

一方で音楽のLIVEなどはその唯一性が再評価されて「CDが売れないことによる音楽業界の死」のような論調はあまり見かけなくなったように思う。

 

物質価値と情報価値の分離はどこまで進むのか

これは全人類が試行錯誤の真っ只中。正確な答えは世代が変わるまで見えない。

 

物質価値と情報価値の分離における試行錯誤の代表例はシェアリングエコノミー。物質を所有せずにその情報的利用的価値だけを消費しようという流れ。物質的価値に対する挑戦のように、私の目に映るときがある。

 

消費=所有という概念で育った世代がまだ多くを占める世の中では、所有と消費の棲み分けは完成せず、次の世代で完成を見るのだろう。それまで生きていられるといいな。

 

こうなると話はP/LとB/Sの話になって、資産化することの本質的な価値の話になる。

物質価値の本質が資産化であるとすると、個人にせよ法人にせよ世代を跨ぎたいものが、資産化すべきものの基準の一つになるのかも知れない。

 

話が逸れそうなので次にいく。

 

②細分化と複雑化

これは情報を発信できる主体が圧倒的に増えたことで前時代と比較して相対的に情報の細分化が進んだというお話。

細分化の結果複雑化が進んで、Google検索、ヤフーニュース、楽天市場など、プラットフォームとして情報をまとめることに価値が出た。今はこれの全盛期。

 

一方でいち情報あたりの価値は今もどんどん下がっていて、とくに代替が容易い速報系のニュースや型番商品などは絵に描いたような完全競争に突入している。

 

完全競争市場では理論上、超過利潤が発生する限り供給者が供給を続けるので、市場価格は限界費用に限りなく近づいてしまう。何が言いたいかというと徹底的に儲からない。

 

もちろん今挙げた市場が完全に完全競争であるわけではないけれど、独占と比較すると、そしてインターネット前の時代と比較すると、限りなく完全競争に近いところで競争が起こっている。

 

この傾向はまだまだ進むだろうから、代替可能な商品をせっせと生産する側に回るのは止した方がいい。

 

身も蓋もない話だけれど

これが恐らくインターネットの、そしてインターネットがもたらしたことの本質であると思う。

 

書くと当たり前なようだけど、理解している人は以外と少ないし、時代に対応して実践している人はもっと少ない。

 

だからこそこうやって整理してほぼ確実に到来する未来について考えを巡らせることが大事なんだ。

 

起承転結には欠けるけれども

こんなようなことを、いつもつらつらと考えています。

 

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